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ZEBへの取り組み

ZEBとは

Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、「ゼブ」と呼びます。快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の⼀次エネルギーの収⽀をゼロにすることを⽬指した建物のことです。

建物の中では⼈が活動しているため、エネルギー消費量を完全にゼロにすることはできませんが、省エネによって使うエネルギーをへらし、創エネによって使う分のエネルギーをつくることで、エネルギー消費量を正味(ネット)でゼロにすることができます。

ZEBとは
出典:ZEBとは︖|環境省「ZEB PORTAL - ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ゼブ)ポータル」
https://www.env.go.jp/earth/zeb/about/index.html
を加⼯して作成

ZEBランクの要件

定量的な定義 『ZEB』 Nearly ZEB ZEB Ready ZEB Oriented
基準値からの
⼀次エネルギー
消費量削減率
省エネのみ 50%以上 50%以上 50%以上 30%以上 または 40%以上※
省エネ+再エネ
(創エネ)
100%以上 75%以上 - -
その他の要件 - - - ・延⾯積10,000m2以上
・未評価技術の導⼊

※ZEB Orientedの⼀次エネルギー消費量削減率は建物⽤途別に定める。

ヤマトの目指すZEB

ヤマトではZEBの実践・普及に際して、労働生産性向上に寄与する快適空間の創出と省エネ・再エネの実現による環境負荷低減の両立を目指しています。

ZEBの実践・快適空間の創造

省エネ建築物 設計・施⼯実績

プロダクトセンター(自社オフィス)

プロダクトセンター
敷地⾯積
:11,497.87m2
⽤ 途
:事務所、⼀部⾃動⾞⾞庫
階 数
:地上2階建
構 造
:S造
延床⾯積
:3,236.48m2
竣 ⼯
:2020年9⽉
B E I 値
:0.12
BELS評価
:★★★★★

※ BEI値、BELS評価、ZEBランクは「建築物省エネルギー性能表示制度」にて評価されたものである。

ZEBランクNearly ZEB

ZEBに限りなく近い建築物として、ZEB Readyの要件を満たしつつ、再⽣可能エネルギーにより年間の⼀次エネルギー消費量をゼロに近付けた建築物。

《削減率》

省エネ 56%
創エネ 32%
合計 88%

プロダクトセンターについて

プロダクトセンターは、お客様に満⾜していただける提案・設計のさらなる早期提供を実現するべく新設された、⾃社の第3オフィス棟です。
ZEB化の他、オフィスのワンフロアー化や、従業員の健康・安全を考慮したデザインを取り⼊れ、快適な空間を維持しつつ環境負荷の低減を⽬指しました。
プロダクトセンターの運⽤により、業務のフロントローディングの効率化や⽣産システムの価値観の共有が可能となり、建設プロセス全体の⽣産性向上が期待されます。
また、環境負荷が低く快適な執務空間は、社員同⼠のコミュニケーションを活発化させ、お客様⽬線の新しい価値創造への貢献に繋がるものと考えています。

第3別館

メインコンセプト
建設⽣産プロセスを実現する為の「5C」

  • Connect - 連携
  • Communication - 意思伝達
  • Change - 変化
  • Create - 創造
  • Challenge - 挑戦

建物コンセプト
ZEB

  • 外⽪性能の向上
  • 省エネ技術の導⼊
  • 再エネ・創エネの活⽤

デザインコンセプト
快適性の向上

  • コミュニケーションの誘発
  • 創造性を豊かにする
  • メンタルヘルスの向上

設計仕様

技術 設備 仕様
建築省エネルギー技術
(パッシブ)
外皮
断熱
外壁 硬質ウレタン保温板A種 t=35 + グラスウール t=100 16kg
屋根 ダブル折版 グラスウール t=100 16kg
Low-E 複層ガラス(遮蔽型)、グラデーションブラインド、小庇
設備省エネルギー技術・その他技術
(アクティブ)
空調 熱源 パッケージエアコン
システム ・ビルマル(誘引エアビーム)
・加湿システム
換気 機器
システム
照明 熱源 LED照明器具
システム ・タスクアンビエント
・タイムスケジュール制御、明るさ検知制御、人感検知制御
給湯 機器
システム
昇降機
その他 トップランナー変圧器 2014年製
再エネ 太陽光発電 90kw
省エネルギー性能
一次エネルギー消費量(MJ/年m2 BPI/BEI
  基準値 設計値
PAL* 470.00 310.00 0.66
空調 558.05 324.09 0.58
換気 25.41 18.63 0.73
照明 314.69 43.81 0.14
給湯 6.32 8.06 1.28
昇降機
コージェネ
発電量
創エネ -286.72
その他 186.04 186.04
合計 1,090.51 293.93 0.27
その他
除く合計
904.47 107.89 0.12

ZEBの普及に向けて

ZEBの実現には、建築設計の早期段階からの設備・技術の導入検討が重要ですが、お客様へZEBの普及・実現を推進するためには、設備・技術の導入による費用対効果や運用時のZEB達成のデータベースが不可欠です。2020年9月に完成したNearly ZEBとなる自社オフィス(プロダクトセンター)では、『普及型ZEBオフィス(普及しやすいZEBオフィスのあり方の構築)』を目指しZEB化に挑戦しました。運用時のエネルギー実績の計測・分析も行っており、2021年度、2022年度、2023年度の実績でNearly ZEBを達成しています。地方都市における中小規模建物の脱炭素化の実践対策として、自社オフィスのZEB化事例の実績データを活用した積極的な提案を行っていきたいと考えています。

ZEB受注目標

「第6次エネルギー基本計画」(2021年10月閣議決定)では「2030年度以降に新築される建築物についてZEB基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」という新たな目標が掲げられました。それを受けて、「2025年度の受注目標として、自社が受注(設計・コンサル業務)した建築物のうちZEBが占める割合を50%以上とする」ことを目指します。

2023年度
ZEB受注実績
建物規模 設計業務 コンサルティング業務
300m2未満 0件 0件
2,000m2未満 0件 0件
2,000m2以上 1件 0件
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