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大温度差蓄熱運転管理システム第6回 環境省エネルギー建築賞理事長賞はじめ省エネ関連4賞受賞

転維持管理システムの導入は、大温度差蓄熱空調システムのメリットを拡大し、エネルギー消費の抑制や維持費の低減、CO2の削減に貢献します。

蓄熱運転時に冷凍機出口水温を低温安定化(冷房時)させるとともに、夜間電力使用量の増大のため、入口水温が低下しても冷凍機の稼動率を高める蓄熱運転管理システムです。冷凍機は変流量・大温度差型とし、冷凍機出口水温により熱源ポンプ流量をインバータ変化させます。特に熱源機入口水温が低下してきた場合、冷水流量の増加と熱源機の容量制御を行います。

大温度差蓄熱運転管理システムの特徴

  • 蓄熱槽効率の向上が可能
  • 蓄熱槽内水温の低温安定化が可能
    ・出入口温度差1.5℃を実現(冷凍機運転状況図参照)
  • 温度成層による大温度差化が可能
    ・△T=9 ~ 11℃
  • 搬送動力の低減が可能
    ・水搬送動力80%低減

夜間冷凍機運転状況

大温度差蓄熱運転管理システムの仕組み特許 第2744758号

システムの仕組み
本システム

冷凍機の入口水温が低下してきても。ポンプ流量を増やし、更に機器能力を低下させることで冷凍機は断続運転します。これにより、蓄熱槽の出入り口温度差を小さくすることができます。

従来のシステム

冷凍機の入口水温が低下すると、機器の運転が停止してしまいます。したがって、蓄熱槽の出入り口温度差は大きくなってしまいます。

大温度差蓄熱運転管理システム導入による効果

省エネルギー性

(1)水搬送動力の削減

冷温水の循環に必要な動力を従来比86%削減しました。

(2)蓄熱槽からの放熱ロスの削減

利用する冷温水の量を約1/2にし、蓄熱槽放熱ロスを削減しました。

(3)空調一次エネルギー消費量の削減

空調一次エネルギー換算消費量は498MJ/平方m・年で、建物全体エネルギー消費量1,369MJ/平方・年に対して36%になります。また、一般事務所ビルの空調消費エネルギー量と比較し、43%削減しました。

(4)建物全体エネルギー消費量の削減

大温度差蓄熱運転管理システムを取り入れたヤマト本社ビルの平成6年における『年間一次エネルギー消費量』は、1,369MJ/㎡・年となりました。一方「建築物エネルギー消費量調査報告書」によると、事務所ビルの『年間一次エネルギー消費量』の平均値は1,813MJ/㎡・年となっており、この平均値と比較すると、当ビルはエネルギー消費量を25%削減したことになります。

《一次エネルギー換算消費量》

  A一般ビル B本社ビル 対比B/A
建物全体 1,813(100%) 1,369(100%) 75%
空調用 854(47.2%) 498(35.7%) 57%
空調熱源 364(20.2%) 327(23.8%) 90%
空調送風 367(20.4%) 147(10.7%) 40%
空調ポンプ 121( 6.8%) 17( 1.2%) 14%

蓄熱槽温度変化(ウィークリーサークル)の蓄熱

環境保全性、快適性

当システムは室内環境の快適性を保つだけでなく、地球環境にもやさしいシステムです。従来の空調システムに比較して、省エネルギー化を図ったことにより、CO2の発生を大幅に削減でき、環境負荷を軽減できました。
大幅にCO2を削減することは、同じ量のCO2を吸収する森をつくることになります。自然破壊から力ワセミの棲める自然を守り、森や野山を守る。ヤマトは、地球環境への配慮と、室内環境の快適性の両立を実現します。

経済性

ヤマト本社ビルに導入された「大温度差蓄熱運転管理システム」はその特性を発揮し、休業日の土・日曜にもシステムを有効に稼動(1週間サイクルの蓄熱)させ、日中の冷凍機運転日数ゼロを達成、割安な夜間電力のみで冷暖房をまかない、その結果電気料金を大幅に削減することで、空調用熱源エネルギーコストを年間で約500万円節約することができました。また、日常の運転管理は無人化されており、省力化と経済性の発揮に大きく寄与しています。

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